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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第22章 "罠"


「という事は瑠衣の方が上!?」

「この場合そういう事になります」

総司の驚きの顔がちょっと……
瑠衣の方は心境複雑な顔だ。


「確かに、力を完全に解放すれば、私の方が力・剣技共に上ですが、ただその後の力の回復に差が出ます…
当代様は負けても直ぐ起き上がり普通でしたよね、でも私の方は起き上がる事すら出来なかった…」

「えぇ…」

瑠衣は総司の髪を触りながら話を続ける……


「先にも話た様に、今の私には大地の加護がありません…
だから当代様は力を使っても、大地から力を吸収して直ぐに普通に戻れますが、私はそうはいきません…
だから、朱雀の剣技はなるべく使いたく無いんです」

「確かに、普段は使うのを見た事ありませんね」

「使えないんですよ、後の事を考え無ければ幾らでも使えますが…」

「色々あるのですね-」

「色々あるんですよ、朱雀様やるのも大変です」

クスクス笑いながら瑠衣は話す、総司に嘘は付きたくないから・・・




一通り話と説明が終わった後、ふと総司は瑠衣の首筋に触れた…

「ねぇ瑠衣、今日も一緒に寝ましょうね…」

「えっ…は??」

急な総司の爆弾発言に、思わず間抜けな声を出してしまった・・・


「だって‥その一度で良いから女子姿の瑠衣と…………」

「そっ…総司………」

二人して顔を見合わせ、ボンッと逆上せたように顔が赤くなる・・・


瑠衣の膝枕から体を起こして、抱き付く総司…
そのまま瑠衣を押し倒してしまう…

「……………」

総司との顔が物凄く近い…

「瑠衣、今日も離しませんからねっ」

「ちょっと‥総司!?  んんっ!!」

結局の所‥今日も総司に付き合い、折角着付けた着物を楽しそうに脱がされ、夜遅くまで二人は触れ合い互いにの温もりを確かめ合っていた・・・・・
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