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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第24章 "山"


まだまだ師走真っ只中!

将軍警護が本決まりになり、新撰組総出での喜びの中、巡察の強化や師走なだけに、空いている隊士達は大掃除へと毎日忙しい。

近藤・土方達は、末席ながらも将軍警護の任が回って来たのに対し、毎日上級幹部との会議に明け暮れている。


巡察も朝・昼・夕方・夜から、朝・昼・夕方・夜二隊と回数と人員を増やした。

一番隊から十番隊まで、巡察だの大掃除だので暇が無い…


夜二隊と増えた為、鏡・符・水晶が持ち回りで各隊を回って巡察を行っている。

鏡と水晶一つづつを隊長格が持ち、符は五つづに分けて平隊士に持たせているのが現状、それでも"鬼"除けには十分効果を発揮してくれる。


勿論、五日替わりの、総司と瑠衣の"鬼"の捜索も続いていた…

この間の土方の雷以来、総司も少しは懲りたのか、最近は真面目に隊務をこなしているとは思う…


山崎の方は、何事も無かった様に一応お互い接しているが……

とりあえず、現状維持に瑠衣はホッとしながら、毎日を忙しく走り回ってた・・・




「沖田先生、そっちの部屋は何が入ってますか?」

「えー
確か使って無い、武器とか防具とかでしたと思うのですが?」

今日は"鬼"の捜索になるので、昼過ぎから、一番隊のみんなと大掃除中・・・・・


「一応確認しますか?」

「えぇ、そうですね、一度外に出して確認してみましょう」

一番隊は、普段使用していない部屋兼物置に入っていく…
其処には、少し埃の被った武器だの防具だの葛籠だのが所狭しと置いてあった。


総出で一度中の物を全て庭に出し、半分は部屋の掃除、半分は武器防具の点検と分かれて作業する事に……

総司と瑠衣といえば、武器防具の点検の方に回っている。


「あー
大分錆が出てますね、使えるかどうか…」

大刀を一本一本抜いて確認しているが、眠らせておけば、当然刀だって錆びる…

「防具もですね、此方は錆を落とせば使える物が多いですね」

防具をクルクルと見回して確認している総司…

葛籠の中は鉢鉦だの鎖帷子だの、細かい防具類が入っていた。


「此も手入れをしないと駄目ですねぇー」

大体、こういう物は各自所持してるので、此処にあるのは予備用品で、普段は使わない物ばかり。
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