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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第27章 "辱"


二月に入り、寒さもまだ厳しいこの季節…
相変わらず放火は続き、夜の巡察強化も続いている。


流石に危険と判断され、幹部の囮役は無くなったが………

"鬼"の出現率も低下し、此方はとりあえず保留、瑠衣達は通常隊務に戻っている・・・




「あれ?
左之何処へ行くんですか??」

巡察から帰って来た一番隊と、原田は門の前で出くわした。


「んぁ…?
給金出たし非番だから島原…」

「はぁ‥給金…
もうそんな日だったんですか……」

「瑠衣!!
給金忘れるなんざ、どうかしてるぜ、月に一度の楽しみがよぉ!!」

相変わらずの原田の大声、はっきり言って、周りに響き渡るくらい五月蝿い……


「はぁ……
自分余り使いませんし、給金出ても別段普段と変わりありませんよ」

「瑠衣‥お前なぁ、そんなんじゃぁ人生半分棒に振ってるのと変わりねぇじゃないか!!」

「棒に振る…
左之でもそんな言葉知っていたんですね‥」

「お前な…
俺の頭は一体何の為に付いてると思ってるんだよ…」

原田の言葉に、瑠衣は殊更意地悪くニヤリと笑う。


「勿論、酒と女」

「あ・・・・・・・・」

原田に返す言葉は無い、確かにその通りに近いからだ………


「左之、他に何がありますか?」

「うっ…それは…あーー」

「でしょう、酒だけならば付き合いますけどね」

「それは勘弁してくれ…」

年末の酒豪伝説…

瑠衣に酒を呑ますと、自分の給金なんて全て無くなる。


「そうですかぁ…残念…
では自分は報告がありますので」

「あぁ…
お前の分までしっかり遊んで来るよ」

そう言って二人は門の前から分かれた。


(全く‥みんな給金出たら女女って…
男所帯なのは分かるが、島原に行く気が知れない)


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