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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第28章 "謎"
「随分弱気ですね…」
「もしの話です…
例え総司が覚えていなくても……
私はずっと覚えていて、見守っているんでしょうね…」
「瑠衣…
あまり悲しい事は言わないで下さい…
今、瑠衣は此処に居るのですし、私は瑠衣に触れられます
確かに何時か別れがあるのは理解しています…
ですが、今は私の瑠衣でいて下さい………」
総司が更にキツく瑠衣を抱き締める。
「…総司……
出来るならずっと一緒にいたい、離れてたく無い…
私は…此処に居たい…」
「えぇ…
私も離したくない、ずっと此処にいて欲しい…
贅沢な言い分なのは分かってるのです、しかし私は……」
「…総司っ!!」
互いの気持ちは同じ、不安も、心配も…
何時かは来る別れに、総司も瑠衣も心が悲鳴を上げている、だからこそ瑠衣は総司に聞いた…
何よりも総司の事が大切だから‥総司の心を聞きたかった。
瑠衣の方から総司に口付けする、不安を消すように、一つでも総司を覚えているように………
「瑠衣っ…んっ…」
「はぁ…総司…んんっ…んぁ…あっ…」
そのまま布団にもつれるように倒れ込む二人…
互いの唇が舌が熱を持っているように熱い……
「んぁ…総司…はぁん…私を覚えていて…はぁ…ずっと…」
「瑠衣…えぇ…忘れませんよ…絶対に…んっ…はぁ…はぁ」
心に刻むように、無心に口付けを繰り返す。
総司の手が瑠衣の寝間着の中に滑り込む…
その柔らかい胸に己の手を這わせて来た。
「はぁっ…んぁ…」
ピクンと瑠衣の体が反応する‥総司の優しい手が瑠衣の全てを開いてゆく…
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