この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
木之花ノ夜想曲~夢語り~
第30章 "桜"


「あ…あの…総司………!」

星光暗殺から数日後の夜、瑠衣は総司の向かいに座って、着物の裾を掴み、話難そうに総司に声を掛けた。

その顔は何故か少々赤い………


「??
どうしたのですか?」

総司はそんな瑠衣を不思議そうに見詰め、首を傾げるばかり。

瑠衣は暫く黙っていたが、思いきったように総司に話出した。


「あ…この間の…お願いの話なんですが……」

「お願い?
何でも聞きますと言いましたよね??」

女忍‥星光を倒したら、瑠衣はお願いを一つ聞いて欲しいと言っていた。


「あーはい…
お願いは…その……総司と泊まりがけで…夜桜見物…行きたい…です……………」

顔を真っ赤にして、目に涙を溜めてまで総司を見る瑠衣、その仕草が総司の心に火を灯す。


 "グイッ…"


「あっ………」

総司に抱き締められ、瑠衣の顔は更に真っ赤に急上昇。


「そんな嬉しいお願いならば、幾らでも聞きますよ!」

瑠衣からそんな事を言い出すのは本当に珍しい、総司はニコニコ顔で瑠衣を抱き締めている。


「その……
ただの夜桜見物では無く…
私は女子の姿をしようかなと………」

総司はそんな瑠衣に驚くばかり、前に原田達に見付かりそうになって以来、キッパリと女子姿は諦めたと思っていた。

それが、また女子姿をしてくれるなんて嬉しく無い訳が無い。


「瑠衣本当ですか?
私としては瑠衣の女子姿は大歓迎ですが…」

「総司が喜んでくれる…ならば………」

総司の腕の中で、本気で顔を真っ赤にさせて俯いてしまっている。


「当たり前じゃないですか、それでなくても瑠衣の女子姿は綺麗ですからね」

「本当に?」

「えぇ、嘘は言いませんよ…
そうですね‥次の非番の時が満開では無いのでしょうか」

「では…次の非番に……」

「えぇ、楽しみにしています」

二人は笑い合い、どちらともなく唇を重ねた。


/735ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ