この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
いじっぱりなシークレットムーン
第13章 Final Moon
「朱羽、朱羽、んん、んぅぅ……」
身体を揺らしながらも、朱羽の直の肌の熱に触れれば、全身の皮膚が甘く疼いてじんじんと激しい愛撫を望んでしまう。
あちこちが疼いてたまらない。
朱羽の片手が裾を割り、僅かに開いた太股を、大きく何度も焦らすように撫で上げてくる。
やがて裾が大きく乱れ、朱羽の指先が太股の深層へと伸びた。
「下、穿いてるの?」
「うん。だから……」
ショーツから手をどかせようとしたあたしの手は、朱羽に払われた。
「陽菜、これなに?」
くちゅくちゅと粘着質のいやらしい音が響き、気持ちよさが鋭利なものとなる。
「朱羽、それは駄目、朱羽、あああんっ」
あたしは和装用の股割れタイプのものを穿いていた。
つまり股間を覆い隠しているその布は両側に開いて、トイレに行くは便利ではあるが、いやらしいことをして下さいと言っているような下着でもある。
剥き出しの蜜に濡れた秘部を、朱羽の技巧的な指で撫でられ擦られ、与えられる快楽と、朱羽に触って貰っているという現実に、あたしは髪を振り乱しながら、朱羽の名を呼び喘いだ。
たまらなく切なくなった。
そんなあたしの姿を、朱羽はその透き通るような茶色い瞳でじっと見ている。
見ていると思うだけで感度が上がる。
名取川文乃から借りた……朱羽を助けるための着物を、こんなに淫らにさせながら、愛する男に愛撫されている――。
朱羽の指が気持ちいいと、もっと朱羽にぎゅっとされて熱を感じてイキたいと、そう思いながら快楽に悶えるあたしを見抜かれたくなくて。
「見ないで、朱羽、見ないでっ」
そう言いながら、自分で朱羽の目から逃れられないあたしに、
「もっと俺に見せて、あなたの女の顔」
止めを刺すかのように、潤った蜜壷に入り込んだ中指は、膣壁を擦るように何度もぐるりぐるりと回り、やがていやらしい飛沫の音をたてて激しく抜き差しされていく。