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いじっぱりなシークレットムーン
第13章 Final Moon
「ああああんっ、ああ、あああっ」
仰け反る乳房の頂きに朱羽が吸い付いた。
あたしに傅(かしず)くような格好で、舌で蕾を揺らすいやらしいことをしていながらも、あたしを捕囚の身の上にしようとする支配者の顔で、あたしを見つめる朱羽は、筋肉のついたその腕を揺らしながら、あたしの花園の奥を擦り続ける。
いつの間にかはしたなく足が開かれていることに気づくこともなく、足袋をはいた足先が、快楽にわなわなと震えていることに気づくことなく。
朱羽のその背中の筋肉の隆起を手のひらで触っただけで、朱羽の男を感じたあたしの身体は、さらに新たな官能の波を感じてぶるぶると震え、あたしは身悶える。
そんなあたしを切なそうに見ていた朱羽が、蜜壷を激しく指で抜き差ししながら、目がチカチカさせながら啼くあたしの唇を塞いでくる。
びくびくと身体を震わせながら、朱羽の熱を感じる幸せに、涙が出てくる。
男の顔をしてあたしに口づける朱羽を離したくない。
あたしだけの男だ。
震える両手で朱羽の頭を包み込み、あたしの好きを伝える。
朱羽だからこそ感じている女のあたしを、もっと感じて。
朱羽の男をもっと感じたくて、ひとつになりたいと波立つあたしの身体を感じて。
「イク、イっちゃ……ああああっ」
片足を朱羽の身体になすりつけるように持ち上げながら、朱羽の胸に頬を寄せながら果てを迎えた。
はぁはぁと苦しい息を整えているあたしのの頬を、人差し指でつんと突いた朱羽は、苦笑した。
「どこまでエロくなるの」
「……っ、朱羽、だから……」
「俺だとなに?」
朱羽があたしを抱きしめるようにして、耳元で甘く囁く。
「朱羽に触られたら……えっちになるの。朱羽だけなの……」
ちゅっとキスが唇に降った。
「なんで俺だとえっちになるの?」
朱羽の声を聞いているだけなのに、身体が疼く。
「……っ」
朱羽はあたしの頬に絡んだ黒髪を耳にかけてくれる。
「どうして?」
「好きだから。触られるとたまらないの」
今度はあたしからキスをした。
「朱羽が好きなの。えっちは駄目? 嫌われる?」
すると今度は朱羽からキス。