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いじっぱりなシークレットムーン
第14章 Secret Moon
 

「ここ会社っ、朱羽っ」

「あなたとは、ここでキスをした仲ですよ? なに恥ずかしがってるんですか、鹿沼主任」

「……っ」

「見せて?」

 すべてのボタンを外し終えた朱羽は、くるりと椅子の向きを変え、あたしの背にあたしの机の縁で挟み、逃げられないようにして艶笑する。

 その艶めいた眼差しに赤くなりながら、拒絶も出来ないあたしは、朱羽の手がキャミを持ち上げるのを、照れながら見ているしか出来なくて。

 やがて黒いレースのブラが現われると、無性に恥ずかしくなって胸を隠そうとした。

「駄目です。……主任はいつも、こんなにいやらしい下着をつけているんですね」

「いやらしくは……っ」

「あなたの白い肌に映えるこの黒い下着で、誰を挑発してたんです?」

「挑発なん……ああっ」

 朱羽がブラの上から口をつけ、もぐもぐさせながらあたしを見上げる。

「この中、柔らかいですね」

「……っ」

「直を、触ってもいいですか?」

「駄目……です」

「……ふぅん?」

 朱羽の指がブラの上にあるレースをひっかけるようにして、下に下げた。

 そして出てきた胸の先端を、親指でひっかくように刺激してくる。


「ひゃっ」

 
「ふふ。固くなってきた。ここ、舐めてもいいですか?」

 そこは、充血して木苺のようになった胸の先端が、もっと刺激が欲しいと揺れていた。


「主任、美味しそうなここを舐めてもいいですか?」

「聞かないで」

 こんな格好で恥ずかしくなって、あたしは手を口にあてて横を向いた。
 
「聞かないと、ただのセクハラ上司になってしまいますから」

「……っ」

「じゃあ舐めてもいいんですね?」

 擽るようにしか貰えない刺激に焦れたあたしは、こくりと頷く。

「聞こえません。舐めていいんですね?」

「は、はい……」

 返事をした途端、衣擦れの音がして、胸の敏感な部分にぴちゃりとした唾液の音と、熱い舌の刺激が与えられた。
 
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