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いじっぱりなシークレットムーン
第14章 Secret Moon
「ここは会社なのに、私のが欲しい?」
朱羽は蜜壷を攻めるのを舌から指に切り替えた。
欲情した眼差しで、あたしの蜜で濡れた唇を舌で舐め回して。
「夜は長いのに、ここで欲しいんですか?」
指があたしの中でくりくりと回転をする。
「ん、そこ、そこ……やあああっ、課長。課長が欲しいっ」
「いけない主任の口を塞がないといけませんね」
朱羽はあたしの口を朱羽の口で塞ぎながら、抜き差ししている指の数を増やして速度を速めた。
繊細な長い指があたしの中の弱いところに触れながら、より大きく手強い官能のうねりを引き出していく。
声が出せないあたしは、朱羽にしがみつきながら、やがて来る白い果てに身体をびくっびくっと痙攣させながら、力尽きたのだった。
***
「信じられないっ」
「そう? 陽菜もノリノリだったじゃないか。覚えてる? 俺のが欲し「うわー言わないで、言わないで!!」」
「言いたくなるよ。あんなに可愛い顔で、"挿れて"だなんて、会社でなかったら、すぐあなたの中に挿ったよ。神聖なる会社ではなかったら」
会社を強調される度に落ち込む。
「会社で……あんなことしちゃうなんて……」
「あんなこと? オフィスラブ、だよ。会社でも独占したかったんだよ、陽菜は俺の主任なんだから」
「……っ」
「なに赤くなってるの?」
笑われて、コートを着ている朱羽の胸をポカポカ叩いた。
……パンストを履き替え、化粧もし直して。
その間、朱羽はトイレに行ってしばらく戻ってこなかった。
……男って大変だよね。
戸締まりをして出る時、いつもの守衛さんに声をかけられ、ばれたのかと必要以上の奇妙な声を出してしまったが、ただの挨拶でほっとした。
おかげさまなのか、夜道に身体がポカポカしている。
……課長の朱羽に興奮して、最後に誘ったのはあたしだということを思い出す度に、穴に入りたくなる。
「陽―菜っ、機嫌直してよ。家に帰ったら、ちゃんと挿れてあげるから」
「……っ」
「俺の傍に来いよ?」
伸ばされた手で腰を引き寄せられ、朱羽の隣にくると、朱羽が満足そうにあたしの頭に唇を落とした。
「俺の陽菜」
……それだけで照れ照れになってしまうあたしも、かなり朱羽にやられているようだ。