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いじっぱりなシークレットムーン
第4章 Secret Crush Moon

耳にかかる彼の乱れた熱い息が、首を這う濡れた舌の感触になり変わる。
あたしに巻き付くような彼の手は、ぞくぞくが止まらないあたしの肌を滑り、あたしの深層を暴こうと荒い動きを見せた。
「課長、駄目っ」
「……駄目じゃない」
ブラの上から乳房を強く揉み込む手。
足の内股を大きく撫で上げる手。
「か……ちょ……」
彼があたしの首を舐め上げてくる。
汗が混ざった彼の匂いと熱にくらくらして、頭がへんになりそうだ。
吐き出される息が誰のものかわからず、ぼんやりする。
会社の時とは違う、もっと密な彼の匂いと熱さに包まれただけで、どうしようもなく身体が濡れてしまっているのだ。
満月の時のように、あたしの身体は彼を求めている。
熱でおかしくなっている人に、流されて抱かれるわけにはいかないのだと、抵抗すればするほど、彼の手はあたしの核心を攻め立てようとする。
露わにされた胸の頂きを直接指で捏ねられ、ストッキングを破いてショーツの中に入った手の感触に、あたしは身体をビクビクさせながら、
「課長、やめ……本当に取り返しが……」
振り返るようにして懇願すると、その口を塞がれた。
「んぅぅ……」
灼熱のぬめりをもった舌があたしの口内に忍んで、逃げるあたしの舌を絡め取るその感触に、細胞が激しくざわめいて下腹部が熱くなり、またじゅんと濡れたことがわかった。
気持ちいい。
気持ちよすぎる。
彼の熱で、すべてが蕩けそう――。

