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いじっぱりなシークレットムーン
第6章 Wishing Moon
 

「陽菜っ!!」

 課長は足を震わせ、飛び上がるようにして上体を起こした。

 あたしを引きはがそうとしたけれど、あたしは嫌々と首を横に振りながら、課長を見た。

 目が合う。

 あたしは課長のを口に含んだまま笑うと、課長の目が揺れた。

 "愛したいの。イッて? その顔を見せて"

 変わらないあたしの意志が、わかったのだろう。

 課長の片手があたしの頭を撫でて頬に絡んだ髪を耳にかけながら、ズボンと下着をとったようだ。

 少し汗ばんだ髪を零すように、斜めに傾けられた顔が、切なそうなものに変わった。

「そんなに愛おしそうな顔で、そんなことしないでよ。勘違いしそうになるから」

 愛おしそうな顔? ああ、あたし課長のを愛でたくてたまらないからかしら。課長もそんな顔して愛撫していたのは、同じ気持ちだったのだろうか。

 優しい手があたしの髪を掬う。

「あなたに触れられると、気持ちよくて我慢できなくなる」

 苦笑しながら、課長は指に絡んだあたしの髪に口づける。

 そこから斜め下のあたしに、とろりとした目を向けて。

「今も昔も、たまらない」

「課長……」

「あなたにはもう俺のすべてを知られている。だから今更格好つけるのもどうかとも思うけど、俺にも男のプライドがある。薬に苛まれたあなたを放置して、ひとりイクのはどうしても嫌だ」

「………」

「あなたがどうしても俺のを触りたいというのなら……」

 あたしは課長の両手でくるりと向きを変えられ、後ろ向きになる。

 そして尻を持ち上げられ、四つん這いのような形をとらされた。

「俺もあなたを愛したい。……それでいいだろう?」


 秘部にくちゃりと音がして、股の間に入り込んだ課長が、唇で吸い付いたのがわかった。

「ああ……」

「俺のを舐めているくせに、なんでこんなになってるの?」

「や、あああ……」

「陽菜、手が疎かになってるよ。いいの?」

 言われてあたしは、尻を課長に突きだしたまま、課長のを口に含んで、舌をぐるりと回せば、課長も舌で花裂をべろりと舐める。

「ひゃあああ……」

「俺も気持ちいいよ、陽菜。ん…ぁあ……」


 課長の喘ぐ声を聞く度に、感度があがっているようだ。

 この破壊力のある、甘い声に。

 
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