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いじっぱりなシークレットムーン
第6章 Wishing Moon
 

「もういいでしょう。もうしまって……な!」

 力強く陰茎を片手で扱き、先っぽを舌でぺろりと舐めると、課長が驚いた声を出して身を竦めさせた。

「離しな……うっ」

 欲しい、欲しい。

 課長のオスの象徴が欲しい。

 口をすぼめて課長のを深く出し入れしながら、舌先を揺らして先っぽも刺激する。手では咥えきれない陰茎と陰嚢の部分をやわやわと触れる。

「はっ」

 急くような課長の息づかいが聞こえてきた。

「陽菜、やめ……お願いだからっ」

 課長の懇願の声に、ちろりと目だけ課長を見遣ると、課長は切羽詰まった顔をして、苦しそうにしていた。

 あのネクタイが窮屈そうだ。


「課長、首が苦しそうだから、ネクタイとボタン外して。そしたら考える」

 顔をあげて、だけど軸は手で持ちながらそう言うと、課長はネクタイを片手で緩めるが、うまくいかないようだ。

 眉間に皺を寄せるようにしてなんとかネクタイを緩めると、顔を横に傾けるようにしてしゅるりと外して、叩きつけるようにベッドに置いた。

 ボタンも外れると、首から続く紅潮した肌が見え、空間が課長のピンク色に汚染されて、あたしの秘部もしとどに濡れる。

「取ったから離れて……「もう、考えました」」

 あたしは片耳に長い髪をかけて、彼の上方を手で握って固定し、先っぽを舌でぺろぺろと舐めてから、頂点の部分を舌を細めてぐりぐりと回し、きゅっと吸った。

「――くっ、陽菜、やめろ!」

 苦しげな顔で悶えるその反応が嬉しくて。

 そして彼から放たれる噎せ返るような色香は、壮絶だ。

 いつの間にか彼の艶にやられて、あたしの方が息が荒い。どうしても彼に気持ちよくさせたくてたまらない。征服欲すら芽生える。

「は……んんっ、陽菜……やめろって」

 抵抗より、甘えているような声に腰がぞくぞくする。

 吸ったまま課長を大きく開けた口腔内に出し入れをする。変な音がするけれど、構わず口のもっと奥へと……、下での結合を想像して、秘部に蜜を溢れさせながら、より深くへと課長を誘う。

 顎が外れそうだ。

 だけど課長のを愛せば愛するほどに、あたしも課長に愛されている気分になってくる。気持ちよくてたまらなくなるのだ。

 こんな淫乱じみたことを平気でしてしまうなんて、媚薬だけのせい?

 
 
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