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いじっぱりなシークレットムーン
第7章 Waning moon
 

「だって、あれ……愛がないもの」

 ただ発情してしているだけだ。

 そんなの、朱羽が好きだと気づいた今のあたしには、欲しい形ではない。欲情したから朱羽の身体が欲しいのではなく、朱羽が好きだからひとつになりたいと……、そう思う今では、朱羽からの愛が欲しいのだ。

 満月に欲情して誰彼構わず男の身体を漁ったあたしなりの、満月に囚われないこだわり。あたしが選んだ男と、愛あるセックスをしたい。あたしが好きな朱羽に、愛で包んで貰いたい……。

「なに、俺の愛が欲しいの?」

「……だめ?」

「ふふ。本当に可愛いこと言うね。そんなこと言われたら……あなたを愛したくなるじゃないか」

 嬉しそうな声を響かせながら、あたしの耳朶を唇で甘噛みしてくる。

「ちょ……、んん……っ、」

「声を我慢してね」

「しゅ……あ……」

 朱羽の身体の熱を背中に感じながら、耳には舌を這わせられ、乳房を揉み込まれて尖りを捏ねられ、反対の手はあたしの秘部に伸びる。

「ぅんんんっ」

 ぞくぞくときゅんきゅんの狭間で、あたしは悶える。

「陽菜。声を出したら、ばれちゃうよ?」

「……っ」

 朱羽は自分の足をあたしの足の間を割るように入れてくると、がっと左右に開いた。つまりあたしは朱羽ごと大股を開いている。

「どうする? こんな姿でいるのばれちゃうよ?」

「しゅ、う……ねぇっ」

「ああ、おねだり? 本当にあなたは貪欲だね」

 朱羽の身体がずれた。

 乳房の横から顔を出した朱羽は、あたしを横に倒すようにして、下からあたしの乳房に舌を這わせながら、あたしの片足をぐいと大きく持ち上げるようにして、太股の下から伸びた朱羽の手が花唇を割って左右に指を動かした。ぱしゃぱしゃと水音が聞こえる。

「あっあっ、あっ…駄目、ちょっ」

「駄目だといいながら、あなたのここは、もっとしてってこんなに濡れてひくついてるよ」

 甘い声がした直後、乳房の尖りを朱羽に舐められながら、朱羽の指が蜜壷の中に入っていき、深く浅く抜き差しされる。
 
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