この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
いじっぱりなシークレットムーン
第7章 Waning moon
 

 その時滝の勢いが弱まり、落ちる水が細くなり、このままではここにいることがばれると思ったあたし達は、急いで高いところに飛び出している岩の上によじ登った。ちょろちょろの滝は雑音を防がず、よりいっそうの嬌声と景色を露わにさせた。

 いやらしい結合の音が響き渡っている。

 あたしが、朱羽にして貰えていないそれを悦ぶ声が、あたしの身体を火照らせる。

 胎内に元気な相手のものを受け入れて、激しく擦り上げられたら、どんなに気持ちいいことだろう。

 朱羽のあの……大きくて堅いものが、あたしの中に挿ってきたら。

 朱羽にぎゅっとされて、キスしながら、奥深く繋がれたら。

 朱羽に……愛の言葉でも囁かれたら。

 ひとりでしていた時のように、あたしの名前を呼ばれて、好きだと直接言われたら、あたし悶絶してそれだけでイッちゃいそう。

「ふ……」

 興奮しすぎて漏れる声を必死に殺す。岩に座りながらもじもじと足を摺り合わせていたら、隣に座る朱羽のため息が聞こえた。

「まったく、あなたっていうひとは……」

 そして両腕が伸びて、あたしは持ち上げられ、彼のお膝の上。

 また朱羽はあたしを後ろから抱きしめてくる。

 嬌声をBGMに、艶めいた声で耳元に囁かれる。


「興奮しちゃったの?」

「……っ」

「あいつらに抱かれたいと思って?」

 少し堅い声に、あたしは頭を横に振る。

「俺は? 俺なら抱かれたい? ああやって、深く貫いて貰いたい?」

 うわ、こんなところでSかよ。

「答えないと、金曜日してあげないよ」

 ドSかよ。

「なんで足を摺り合わせたの?」

「……っ」

「教えて? 誰に抱かれたいと思ったの? ……結城さんなんて言ったら、金曜日しないからね」

「……なんで、そこに結城……。あたしは、朱羽にっ」

「ん? 俺になに?」

 朱羽の舌が細められ、耳の穴に滑り込んだ。

「ああっ」

 思わず背を正すようにして、朱羽の腕を掴むあたしに、悪魔のような囁き声。

「言って。俺にどうされたいって?」

 耳殻に舌が這わせられ、思わず喘いで言う。

「朱羽、に……っ、あれ以上のこと、して……貰いたいっ」

「……何気にハードル上げるね」

 笑い声が耳に響く。
 
/1291ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ