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いじっぱりなシークレットムーン
第9章 Lovely Moon
「もう一回俺が勝ったら、見せてね。ああ、可愛い声聞かせてね。俺今、かなりあなたのこと愛したくてたまらないから」
……あたしは思った。こんな酔っ払い相手なら、勝てるだろうと。
だが、甘かった。
酔っ払ってても見据えるその目は鋭く、どんな位置におかれたボールでも難なくポケットに入れてしまう。
「ちょ、なに今回転したよ!?」
「そうだよ、回転させたんだから」
「飛んだ!!」
勝負はあっという間についてしまった。
完全に朱羽のひとり舞台。格好いいところだけを魅せて終わってしまって、途中からあたしも勝負なんてどうでもよくなった。
無邪気に朱羽のショットに喜んで、興奮に足を摺り合わせて。
「ははは。なに可愛く喜んでいるんだよ。こっちおいで?」
勝者のエロイ生物があたしを両手で捕えて、その熱い胸にあたしの顔をつけさせる。ぶわりと朱羽の匂いと直の肌に身体が悦びに震える。
「俺、このまま死にたい」
「なに縁起でもないこと……」
「俺の胸の中あなたに見せてあげたい。切り裂いてみる?」
「グロいこと想像させないでよ」
「俺の頭の中見たら、凄いことになってると思う。ストーカーみたいにあなたの映像ばかりあると思う。凄く想ってるから」
朱羽の目が熱情に溢れて、息を吞んだ。
「……ワンピ、そのままでいいからあなたのこと愛していい?」
あたしの返事も聞かずに、朱羽はそのままあたしを台の上に乗せた。
そしてあたしに艶めいた顔を見せると、両手であたしの指と絡めるようにしてぎゅっと握り、そのまま両足の膝裏を掬って左右に広くと、M字開脚しているような格好のあたしのスカートの中に、屈むようにして顔を入れた。
「ちょ、朱……は……っ」
スカートの中でもぞもぞしながら、朱羽は太股に舌を這わせている。そして熱い息を吐きながら、ひくつく秘部に口をつけた。
ぴちゃぴちゃと舐める音が聞こえ、足の動きを制する枷となっている繋いだ両手を、朱羽が指で弄っている。
念入りと舐められ、ちゅっとキスを落とされ、なにより敏感な部分に朱羽の吐く熱い息でたまらなくなる。
口をつけられるのは初めてではないのに、初めての時のような背徳感に身体がざわざわとしながら官能の波紋を甘んじるのは、朱羽のあの美しい顔が隠れているからだろうか。