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いじっぱりなシークレットムーン
第10章 Funky Moon
星に包まれた朱羽の青白く発光した身体が、あたしの身体に覆い被さり、あたしはぎゅっと抱きしめられた。
この世界にふたりだけしかいない……そう思わせるような、星と共に密閉された空間で、星の数ほどある女の中からあたしを選び、あの空から降りてきて、こうして抱きしめてくれたこの奇跡に感謝して、密やかに涙する。
朱羽の熱。
朱羽の強さ。
朱羽の匂い。
服越に感じる朱羽の身体が恋しいと、あたしの身体が切なく疼く。
その滑らかな背中を手で撫でて身体を密着させながら、色香としか思えない魅惑的な香りを肺にまで一杯に吸い込めば、至悦に息が乱れて細くなった。
朱羽と熱い視線が絡み合うと、それを合図に唇が重なる。
最初は啄むようにちゅっと軽く、やがて堪えきれなくなり激しいキスとなり、朱羽の獰猛な舌に翻弄されたあたしは、淫らな声を上げた。
朱羽の唇があたしの耳をなぶり、首筋に落ちる。
「んっ……」
ゾクゾクして鼻にかかったような声を出した瞬間、朱羽の手があたしの背中に回り、くっと上に持ち上げられる。
背中のチャックが降ろされると、時間差でパチンと音がして胸元の締め付けがなくなった。ブラごと袖を抜かれている間、朱羽の反対の手は下に移動し、尻を揉み込みながらパンストごとショーツを一気に下ろした。
あたしの腰回りにスカートが一枚。
全裸ではないとはいえ、外で服を脱いでいることが恥ずかしくて、そして乳房を隠すように、ワンピースを持ち上げながら朱羽の首筋に抱きついて、彼の肩に顔を埋める。
「恥ずかしい……っ」
朱羽はあたしの後頭部を優しく撫でていたが、やがてあたしから身体を離して、あたしを見下ろしながら言う。
「服を全部脱いで、俺に見せて」
強制力のある強い瞳は、あたしを縛る。
……挑発される。
あたしを支配しようとする男の部分に魅入られたあたしは、ワンピースを下げた。