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いじっぱりなシークレットムーン
第10章 Funky Moon
 

 乳房が風にあたる。

 朱羽の眼差しで、肌が焦げそう。

 ……恥ずかしくてたまらない。なにか言ってよ、もういい?

 星空の元、朱羽に見つめられている胸は震えて。

「下もだ」

 ああ、なんで逆らえないんだろう。

 夜に煌めくこの美しい男は、その蠱惑的な姿態であたしを操る。


「脱いで」


 恥ずかしいのに。

 それなのに朱羽に見られながら、あたしはワンピースを足元から抜き取って、運転席に放った。

 朱羽の目が黒い茂みに注がれただけで、秘部を触られたかのように潤うのがわかる。

 恥ずかしくて腕と足で胸と秘部を隠そうと身体を捩らせると、朱羽がその手を掴んで、足を伸ばさせた。

 黒い茂みが晒される。

 恥ずかしくてたまらないのに、それでも白昼の元ではないということが、なんとかあたしの羞恥と理性を両側に持つ天秤の均衡を保たせる。

「も……いい? お外で、恥ずかしいよ……」

 そう羞恥に震えた声で言って思わず目をそらすと、上からごくりと唾を飲み込んだ音がした。

 そして、朱羽を見上げると顔に手を当てて空を仰いでいた。

「……朱羽?」

「……ごめん。星明かりを浴びたあなたが、想像以上で……理性、壊れた」

「え?」

「早くあなたの中で包まれたい」

 突如覆い被さりあたしの唇に強引に舌をねじこませて暴れさせる。

 はっはっと性急な息遣いをしながら、片手が乳房を強く揉み込み、反対の手はあたしの脇を滑り降りて、腰から尻から回る手が、太股の裏側をいやらしく撫でながら足を折り曲げていく。

「早く、いやらしいあなたの中に入りたい」

 カチャカチャとベルトが外れる音がして、朱羽の手が伸び荒くバンバンと音がしてダッシュボードを開けたようだ。

 なにを取り出すのかわかった。

 だけど箱の中の包みが上手く開けられなかったらしい。舌打ちしながらどうにか開けて、装着しているようだ。

 いつもは優雅な動きをしているのに、こういう性急さが嬉しくてたまらない。朱羽に見られているだけでもう蕩けていた秘部に、朱羽のが大きくなすりつけられる。
 
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