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いじっぱりなシークレットムーン
第10章 Funky Moon
「あ……」
気持ちよくて、歓喜の声が漏れた。
「火が危ないね。ちょっと左に寄ろう」
シンクの前で、朱羽の片足があたしの足を割って入り、両胸を緩急つけて愛撫しながら、朱羽の唇は熱い吐息を吐いて、あたしの耳をなぶる。
「ああぁぁっ」
仰け反ったのと同時に、朱羽の手が胸の尖りをきゅっと摘まんだ。
「ひゃああん……」
「すごく尖ってるよ、ここ」
指の腹で捏ねられているのだろう。
びりびりとした快感に腰がおぼつかない。だが朱羽の足で支えられ、あたしはシンクの縁を両手で掴んで、朱羽の愛撫に啼いた。
朱羽の片手が引き出しを開けると、あたしの右足をそこに乗せた。
そしてスカートを捲り上げ太股をさすり上げると、その手は付け根に戻り、ショーツのクロッチをなぞり始めた。
「朱羽……っ」
ぶるぶると内股が震える。
朱羽は耳の穴に舌をねじり込ませると同時に、指をクロッチの横から入れてきた。
「ひゃああああっ」
ショーツの中の指がくちゅくちゅと音をたてて花園をかき乱す。
「駄目、駄目、朱羽っ」
耳の愛撫と胸の愛撫も重なり、朱羽の指が蜜壷の中に挿入される。
「朱羽、朱羽っ」
朱羽を知った身体は、朱羽の指を締め付けて、深層にと誘う。
「凄い、蜜でぬるぬるとしてるのに、きゅうきゅうとしてる。……俺の指が喜んで、奥に行きたがってる」
指の抜き差しが次第に深く激しくなってくる。
「あああああ……っ、朱羽、朱羽、イッちゃう、朱羽っ」
卑猥な水音が大きくなると同時に、全身に強く流れる快感に目の前がチカチカしてくる。
「ああ、本当に可愛いな……」
あたしを間近から見ている、朱羽の艶やかな声にぞくりとして、一気に上り詰めようとした時。
ピーピーピー。
炊飯器から炊けた音が鳴り響くと共に、あたしから指が無くなった。
「……え?」
消化不良で朱羽を詰るように見てしまう。
「時間切れ。ふふ、どうした? 物足りなさそうな顔をして。ご飯食べたら、もっと愛してあげる。嫌っていうほど」
ご飯のいい匂いが漂うが、朱羽のいやらしい匂いの方に包まれたい。
中途半端に燃えた身体は、朱羽がもっと欲しいと切なく疼くが、朱羽は妖艶さを強めた顔で、あたしを焦らすように炊飯器の前に行ってしまった。