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いじっぱりなシークレットムーン
第10章 Funky Moon
彼の匂いがするベッドの上、朱羽はいまだ身体を動かして摩擦を加えながら、枕元から箱を取り出し、苛立ったように歯で包みを切った。
匂い立つ彼の色香。
紅潮した彼の首筋。
「陽菜、繋がるよ。いい?」
「うん、来て」
避妊具が装着された状態で何度か蜜をなすりつけられ、そして彼はあたしを枕を頭にするように押し倒し、両足を持ち上げて大きく開くと、一気に挿入してきた。
「……っく、……んんっ」
朱羽の苦しそうな顔を見ながら、この質量を身体に収めるのに何度も息を整える。
「やっぱりこっちがいいね」
朱羽が苦しげに笑う。
「ん……」
目が合い、キスを合図に朱羽が腰を揺らした。
軋む、スプリングの音。
広いベッドの上、朱羽の匂いに満ちた空間で、朱羽に激しく抱かれている。
「ああ、大きい。朱羽、あああ、凄いの、気持ちいい……っ」
あたしの手足は朱羽に強く絡んで。
「は、ぁ、は……俺がいなければっ、ならない身体に……なればいいのにっ。俺みたいに……、あなたがいないとっ、狂ってしまう身体になればっ」
「はぁはぁっ、朱羽っ、狂うの?」
朱羽はあたしを軽く睨んで、獰猛なキスをしてくる。
「狂うよっ、あなたにっ、もう狂ってる」
汗を滴らせて、艶めいた男の顔で朱羽は腰を振っていた。
「もっと、俺を求めてっ、陽菜」
荒い息の中で、朱羽の動きは加速する。