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*。:゚+ 小鳥遊 医局長の結婚生活+゚*。:゚
第17章 冬の嫉妬
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――― 翌朝。
いつもより早く起きた冬は、隣に今泉が居ないことに気が付くと飛び起きた。
…ほら言わんこっちゃない。
冬は慌てて寝室へと向かった。大きなベッドで下着1枚でふたりは並んで寝ていた。
「だから嫌なのよ。」
冬は思わずゴミ箱の中を覗いたが、中は空っぽでホッとした自分にも腹が立った。
「静さんにはお仕置きが必要だわ。あんなに気を付けなさいよって言ったのに!」
ほっとした気持ちと、イライラを誰かに話したかった。週末だし、起きている筈だと思い。冬は小鳥遊に電話を掛けた。
何コール目かで繋がった。
「はい。小鳥遊です。」
小鳥遊とは違う男性の声だった。
「ん?あのう小鳥遊の妻のトーコですが…。」
冬は一瞬間違い電話をしてしまったのかと慌てたが、聞き覚えのある声だった。
「ああ。奥さん。ご無沙汰しております。藤田隆です。」
その声は弾んだように楽し気で、冬は驚いた。
「隆先生?!」
「今、僕も小鳥遊先生も風呂上がりで一緒に飲んでいたところなんです。ちょっと待ってて下さいね。今、小鳥遊先生はトイレに行ってますので…。」
小鳥遊先生。奥様から電話ですよ…隆が、小鳥遊に声を掛けているのが聞こえた。トーコさんから電話なんて珍しいですねと言いながらガサガサという音がして小鳥遊が出た。
「は~い。ガクさんです。トーコさんどうしたんですか?」
…駄目だ…。こっちもかなり酔ってる…てか出来上がってるじゃない。
冬は大きなため息をついた。
「ううん。何でも無い。ただ声が聞きたかっただけ。」
「そうですか…。」
「で…何で隆先生が居るの?」
「ああ…明日、春さんの家で過ごすことになってるんです。僕は一晩泊まって、こちらに帰って来る予定ですけど。春さんにしつこく誘われて、とうとう隆先生が折れたんです。」
…随分と楽しそうじゃないか。
「そう…判ったわ。ふたりで楽しんでいるところをお邪魔してごめんなさい。」
…全くどいつもこいつも。
冬は自分が何故こんなことで、腹立たしく思うのか分からなかった。
いつもより早く起きた冬は、隣に今泉が居ないことに気が付くと飛び起きた。
…ほら言わんこっちゃない。
冬は慌てて寝室へと向かった。大きなベッドで下着1枚でふたりは並んで寝ていた。
「だから嫌なのよ。」
冬は思わずゴミ箱の中を覗いたが、中は空っぽでホッとした自分にも腹が立った。
「静さんにはお仕置きが必要だわ。あんなに気を付けなさいよって言ったのに!」
ほっとした気持ちと、イライラを誰かに話したかった。週末だし、起きている筈だと思い。冬は小鳥遊に電話を掛けた。
何コール目かで繋がった。
「はい。小鳥遊です。」
小鳥遊とは違う男性の声だった。
「ん?あのう小鳥遊の妻のトーコですが…。」
冬は一瞬間違い電話をしてしまったのかと慌てたが、聞き覚えのある声だった。
「ああ。奥さん。ご無沙汰しております。藤田隆です。」
その声は弾んだように楽し気で、冬は驚いた。
「隆先生?!」
「今、僕も小鳥遊先生も風呂上がりで一緒に飲んでいたところなんです。ちょっと待ってて下さいね。今、小鳥遊先生はトイレに行ってますので…。」
小鳥遊先生。奥様から電話ですよ…隆が、小鳥遊に声を掛けているのが聞こえた。トーコさんから電話なんて珍しいですねと言いながらガサガサという音がして小鳥遊が出た。
「は~い。ガクさんです。トーコさんどうしたんですか?」
…駄目だ…。こっちもかなり酔ってる…てか出来上がってるじゃない。
冬は大きなため息をついた。
「ううん。何でも無い。ただ声が聞きたかっただけ。」
「そうですか…。」
「で…何で隆先生が居るの?」
「ああ…明日、春さんの家で過ごすことになってるんです。僕は一晩泊まって、こちらに帰って来る予定ですけど。春さんにしつこく誘われて、とうとう隆先生が折れたんです。」
…随分と楽しそうじゃないか。
「そう…判ったわ。ふたりで楽しんでいるところをお邪魔してごめんなさい。」
…全くどいつもこいつも。
冬は自分が何故こんなことで、腹立たしく思うのか分からなかった。
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