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*。:゚+ 小鳥遊 医局長の結婚生活+゚*。:゚
第17章 冬の嫉妬
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…そんなこと判ってる。
「でもネイサンがバイだってカミングアウトした後で、あれを見たら、やっぱりとっても嫌。」
冬の声には苛立ちが混じっていた。
「僕はストレートだよ。」
大きなため息をついた。
「ええ。でも相手がバイで、静さんのことを好きだって言っている以上はそういう事があるかも知れないでしょう?」
今泉は何も言わずにじっと考えていた。
「同性同士のレイプだってあるのよ?静さんもガクさんも私のことを無防備過ぎるって言うけど、静さんだって無防備過ぎて心配なの。」
「ネイサンはそんな奴じゃないよ。」
今泉も今回は引き下がらなかった。
「じゃぁ、私がネイサンの隣で寝たとしても心配じゃ無いのね?」
馬鹿らしいと思っていても、冬は言わずにはいられなかった。
「それとこれとは違うでしょ?」
今泉は露骨に眉を顰めた。
「だって同じことよ?…わかった。もう良いわ。今日はもうこの話はやめましょう。私は別の部屋で寝るわね。おやすみなさい。」
…静さんとの初めての言い合い。
冬は朝の二人が寝たままのシーツや枕カバーを引き剥がし、新しいものに変え、洗濯機に投げ込んだ。カバーを掛けかえる気力も無かった。春が来た時に使っている寝室へ行き、冬は羽根布団を頭から被った。歩き疲れていた冬はすぐに寝息を立て始めた。
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「でもネイサンがバイだってカミングアウトした後で、あれを見たら、やっぱりとっても嫌。」
冬の声には苛立ちが混じっていた。
「僕はストレートだよ。」
大きなため息をついた。
「ええ。でも相手がバイで、静さんのことを好きだって言っている以上はそういう事があるかも知れないでしょう?」
今泉は何も言わずにじっと考えていた。
「同性同士のレイプだってあるのよ?静さんもガクさんも私のことを無防備過ぎるって言うけど、静さんだって無防備過ぎて心配なの。」
「ネイサンはそんな奴じゃないよ。」
今泉も今回は引き下がらなかった。
「じゃぁ、私がネイサンの隣で寝たとしても心配じゃ無いのね?」
馬鹿らしいと思っていても、冬は言わずにはいられなかった。
「それとこれとは違うでしょ?」
今泉は露骨に眉を顰めた。
「だって同じことよ?…わかった。もう良いわ。今日はもうこの話はやめましょう。私は別の部屋で寝るわね。おやすみなさい。」
…静さんとの初めての言い合い。
冬は朝の二人が寝たままのシーツや枕カバーを引き剥がし、新しいものに変え、洗濯機に投げ込んだ。カバーを掛けかえる気力も無かった。春が来た時に使っている寝室へ行き、冬は羽根布団を頭から被った。歩き疲れていた冬はすぐに寝息を立て始めた。
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