パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第21章 Lose the Battle to Win the War

「わはははは…戦力外通告…トーコさん。流石！」

今泉が11月に帰って来ていた。この休みが終わり、アメリカのアパートを少しづつ片付け、遅くても3月には今泉は戻って来ることになった。今回の帰国は、院長と再雇用の条件についての話し合い…いわば面接の為だった。
「静さん。酷いです。そんなに笑わなくたって良いじゃないですか。」

今泉は纏わりつく夏と華をふたりとも嬉しそうに抱き寄せていた。

「それに観たかったなぁ。元カレとガクさんの喧嘩。鼻を折るなんて、結構激しかったんですね。」

子供達は今泉の膝の上で押し合いへし合いしていた。

「冗談じゃありませんよ。相手が先に殴り掛かって来たんですから。」

小鳥遊が殴られるほどの激しい喧嘩をしたのは、これが初めてだった。

「喧嘩両成敗ですね。僕だったら殴られた時点で逃げ出してるな。痛いの嫌いだもん。」

小鳥遊の高い鼻は、今は元通りに治っていた。

「僕だって痛いのは嫌いですよ。」

今泉が余りにも面白そうに笑うので、小鳥遊はムッとした。