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*。:゚+ 小鳥遊 医局長の結婚生活+゚*。:゚
第21章 Lose the Battle to Win the War

「でも暫く手術が出来なくて大変でしたね。」

小鳥遊がどんなに手術が好きか、知っている今泉は、少々気の毒に思った。手術が出来なかったのは1週間ほどだったが、その間は、外来や、診断書などの書類作成、病棟での事務仕事をしていた。

「ええ。師長さんに今回ばかりは、たっぷりと絞られました。」

師長に今まで怒られたことが一度も無かった為、小鳥遊には一番堪えた。

「Detectiveトーコは、どこまで終わってるんですかね?」

今泉は、薬物盗難事件のことについては殆ど知らなかった。

「あなたの帰りをトーコさんは、待ってたんですよ。あなた達ふたりは、禄でも無いことを考えて居るのでは無いでしょうね?」

小鳥遊は、疑うように今泉を見つめた。冬は、石動とは薬物盗難、
今泉とは、レイプなどについて調べていた。

「わははは…トーコさんがすることは、大抵は碌でも無いことじゃない?」

口の悪い今泉は健在だった。今まで冬の‟碌でも無い”ことで、どれだけ二人が困らされてきたかを考えてみると、ふたりとも笑いが込み上げて止まらなくなった。

「ええ…確かに。」

あらトーコにそんなこと言ったらまた怒るわよと言って、春が笑った。

「きっと全てが終わったら、戦力外通告されたガクさんも真相を教えてくれるんじゃないですかね。」

父親ふたりが笑っているのを見て、双子も楽しそうに笑いはしゃいだ。

「僕は、あの人が自分を犠牲にして無茶をやらかすんじゃないかとそれだけが心配です。」

小鳥遊は大きなため息をついたので、今泉はそれを静かに笑って聞いていた。

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