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*。:゚+ 小鳥遊 医局長の結婚生活+゚*。:゚
第21章 Lose the Battle to Win the War
「うん♪アメリカのアパートを引き払って出来るだけ早く戻ってくることにするよ。」

冬と今泉は寿司屋で楽しく過ごしていると、春から電話が掛かって来た。

「今ね、小峠先生からお電話があってね、ガクさんがオペ中だから21時過ぎまで掛っちゃうってあなたに伝えといてくれって…でも、今日ガクさんは当直だったわよねぇ?」

…やっぱり。禿は偵察の為に電話したな。

何か勘違いしたんじゃないかな?良くあるからと言って冬は笑って電話を切った。すると、今度は小峠から電話が掛かって来た。今泉が訝しげに冬を見つめていた。

「あ~もしもし?僕だけど、緊急オペ入っちゃってさぁ。今日、月性ちゃんとの約束があったのすっかり忘れて、家に帰って来ちゃったんだよねぇ。ホテルより僕の家の方が近いから、うちに来てくれない?」

…しまった。まずい…計画と違う…が乗り掛かった舟だ。

隣に勘の鋭い今泉が居る以上、早く電話を切りたかった。

「分かりました、では今から伺います。ちょっと、今から病棟行ってくる。」

電話を切ると冬の顔は緊張で強張っていた。

「ねぇ…トーコさん。大丈夫?」

今泉は探るように冬に聞いた。

「管理日誌が見つからないんですって。申し送りの時に無いと困るから。」

今泉は冬を疑っていた。春が子供の面倒を見てくれてると言うのに、時計を時々気にしていたからだ。今泉が会計を済ませている間、冬は化粧室へと行き、そしてふたりは店の外へと出た。

「一緒に行こうか?」

冬は今泉の眼を見るのが怖かった。

「ううん。大丈夫。静さんと一緒の所を見られたら困るでしょう?」

「僕は別に困らないよ。」

今泉は笑いながら、まだ外気で冷え切らない冬の頬に触れた。

「あとちょっと気になることがあるから。じゃぁまた後でね。」

冬はタクシー乗り場でタクシーに乗った。病院ならこの先の信号で右に曲がる筈だが、タクシーが左にウィンカーを出した。今泉は慌ててタクシーに乗り込み、あのタクシーの後を追いかけて下さいと運転手に告げた。

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