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*。:゚+ 小鳥遊 医局長の結婚生活+゚*。:゚
第22章 謝罪会見
警察が事件に関するもの全てを持ち去ってしまったため、脳外科と外科の業務は滞り続けて居た。真面目が取り柄の高橋もとうとう根を挙げた。

「小鳥遊先生…僕は限界です。」

「皆さんにお休みをあげられなくて申し訳ありません。半日ずつ交代でお休みを取りましょう。新規・紹介患者は別の病院へ、お願いしています。状態が落ち着いている患者は、次の再診の間隔を少し長めに設定してください。勿論事情をきちんと患者さんやご家族にお話ししたうえでです。」

…高橋に小峠の代わりはまだ早すぎる。

「小峠先生の患者さんは、僕が全て引き受けます。」

小鳥遊は、脳外科医たちの前で静かに話した。

「先生…いくら小鳥遊先生でも、そんなの無茶です。」

山口が叫んだ。

「僕はこれよりもっと酷い状況で、中国では働いていました。僕の心配はしなくて結構です。ご自分の体調管理をお願いいたします。」

小鳥遊は大きな手術が必要な患者は大学病院に送り付けた。大学へ応援要請をしたものの、まだ手続きに時間が掛かりそうだった。

小鳥遊の顔にはいつの間にか笑みが零れていた。

「こんな苦境でも楽しめる余裕があるなんて…小鳥遊先生が、マゾだだったとは知りませんでした。」

高橋が真面目な顔で言った。

「こんなこと人生で何度もある出来事では無いでしょう?」

小鳥遊は可笑しそうに笑った。皆一瞬、小鳥遊が忙しすぎて、おかしくなってしまったのかと思った。

「こんなことしょっちゅうあったら困りますよっ。」

真面目な高橋が、ムッとした。

「僕の見積もりでは、長くて3週間…いや2週間で落ち着いてくると思いますよ。」

「もし落ち着かなかったら?」

山口が心配そうに言った。

「もし雑務がそれまでに終わらなければ、うーん…そうですね。今年のハロウィンに僕が看護師さんの白衣を着て一日中仕事をしましょう。」

小鳥遊は嬉しそうに笑いながら去っていった。

他の医者達はぽかんとした顔をしていた。いよいよ小鳥遊先生は…とお互いに顔を見合わせた。



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