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*。:゚+ 小鳥遊 医局長の結婚生活+゚*。:゚
第22章 謝罪会見
…以前は大嫌いだった家。

今は、その家の香りを嗅ぐとホッとするようだった。冬は大きな荷物を自分の部屋に運び込んだ。

…最後に来たのは、いつだっただろうか?

華と、夏が生まれたばかりの頃だ。つい最近の事の様に思えた。
何も変わっていなかった。唯一変わったものと言えば、春が子供達の為に作った広い子供部屋だった。冬の部屋は最後に戻って来た時のままだった。
小鳥遊の会見を冬もテレビで見ていたが、とても疲れた顔をしていた。小峠の悪事を暴いたことで、全ての皺よせを小鳥遊や他の医師たちが背負う形になった。
することも無いのに、目覚ましを掛けなくても冬は毎日決まった時間に起きた。海岸へ走りに行き朝食を取り、ジムでまた汗を掻き、風呂に入り、その後は本を読んだり、昔の映画を観たりして過ごした。数日過ごすと、今日が何日で何曜日かも分からなくなった。
ここ数カ月休む間もなく動き続け、一気に空っぽになってしまった。小鳥遊からも今泉からも連絡が無かった。

…やっぱりそういう事だよね。

在宅待機が解除されて家に戻っても、ふたりが冬の元を去っていたとしても仕方が無いと覚悟を決めていた。そのことについても冬は既に弁護士に相談済みだった。

…折角貰った休みだ。無駄にしたくない。

冬は、師長から言われていた試験勉強に、大学のオンラインコースの冬セメを受けていた。時々、真夜中に起きると隣に寝ている小鳥遊や今泉を無意識に探してしまう自分にため息をついた。

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