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*。:゚+ 小鳥遊 医局長の結婚生活+゚*。:゚
第22章 謝罪会見
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冬の目が覚めた時には、小鳥遊も子供達も既に出かけた後だった。
(チンして食べて下さいね。)
テーブルの上にはりんごとお皿には、目玉焼きとベーコンがラップに包まれて置いてあり、傍には小鳥遊の綺麗な字で書かれたメモが置いてあった。
…チンして食べたら折角の半熟が駄目になっちゃうじゃない。
冬はメモを指先で遊びながら笑った。
(今起きました。朝起きなくてごめんなさい。)
冬がメールを送ると小鳥遊からすぐに返信があった。
(また今夜もしたいです。リンゴは夏さんからです。)
冬はちらりと時計を見ると、電話を掛けた。
「もしもし…静さん?」
冬はドキドキしていた。今泉が日本を離れて1ヶ月が経っていた。
「トーコさん?」
電話の向こうの声は相変わらず優しく嬉しそうだった。
「今日…お誕生日でしょう?本当はもっと早くに電話しようと思ってたんだけど寝坊しちゃったの。」
「トーコさんが寝坊?!大丈夫。」
今泉が心配そうに言った。
「うん。大丈夫。プレゼント送ったから今週中には届くと思うの。」
冬はどうしようか悩んでいた。
「楽しみにしてるよ。」
暫くふたりの間に沈黙が流れた。
「あの…あの時の事。本当にごめんね。静さんが怒るのも無理は無いわ…だから、これから先の事は、静さんが決めて?」
今泉は静かに聞いていた。
「私は今でも静さんを変わらず愛してる…だけど、静さんが決めたことなら、私は受け入れるわ。」
泣かないで言えただけで、冬はホッとした。
「トーコさんは、そこまでの覚悟があった事は知っていたよ。でも、頭では判ってても、実際にあの状況を見たら、やっぱりとてもショックだった。」
…そうだ。ガクさんとあの子達とのことを目撃した時だって、ショックだった。
「うん。」
「まだ僕は…少し時間が必要だよ。」
今泉の声はとても辛そうだった。
「判ったわ。それじゃあ。夜遅くにごめんね。」
冬の胸はつぶれそうだった。
「うん。じゃぁね。」
今泉の声は、いつもと変わらず優しかったが、どれだけ傷つけ、苦しめているのかを冬は改めて感じた。
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(チンして食べて下さいね。)
テーブルの上にはりんごとお皿には、目玉焼きとベーコンがラップに包まれて置いてあり、傍には小鳥遊の綺麗な字で書かれたメモが置いてあった。
…チンして食べたら折角の半熟が駄目になっちゃうじゃない。
冬はメモを指先で遊びながら笑った。
(今起きました。朝起きなくてごめんなさい。)
冬がメールを送ると小鳥遊からすぐに返信があった。
(また今夜もしたいです。リンゴは夏さんからです。)
冬はちらりと時計を見ると、電話を掛けた。
「もしもし…静さん?」
冬はドキドキしていた。今泉が日本を離れて1ヶ月が経っていた。
「トーコさん?」
電話の向こうの声は相変わらず優しく嬉しそうだった。
「今日…お誕生日でしょう?本当はもっと早くに電話しようと思ってたんだけど寝坊しちゃったの。」
「トーコさんが寝坊?!大丈夫。」
今泉が心配そうに言った。
「うん。大丈夫。プレゼント送ったから今週中には届くと思うの。」
冬はどうしようか悩んでいた。
「楽しみにしてるよ。」
暫くふたりの間に沈黙が流れた。
「あの…あの時の事。本当にごめんね。静さんが怒るのも無理は無いわ…だから、これから先の事は、静さんが決めて?」
今泉は静かに聞いていた。
「私は今でも静さんを変わらず愛してる…だけど、静さんが決めたことなら、私は受け入れるわ。」
泣かないで言えただけで、冬はホッとした。
「トーコさんは、そこまでの覚悟があった事は知っていたよ。でも、頭では判ってても、実際にあの状況を見たら、やっぱりとてもショックだった。」
…そうだ。ガクさんとあの子達とのことを目撃した時だって、ショックだった。
「うん。」
「まだ僕は…少し時間が必要だよ。」
今泉の声はとても辛そうだった。
「判ったわ。それじゃあ。夜遅くにごめんね。」
冬の胸はつぶれそうだった。
「うん。じゃぁね。」
今泉の声は、いつもと変わらず優しかったが、どれだけ傷つけ、苦しめているのかを冬は改めて感じた。
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