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壊してほしい
第1章 拾った女の子
祖父は口数が少なく、
淡々と仕事をこなす人だった。


『継いでくれ』などと言われてないけれど、
幼い頃から祖父と2人暮らしだった氷月には当然の道だ。



えんじ色の縦断張りの室内。
カウンター席が4席と、
丸テーブル席が4つで椅子が2つずつ。
室内を囲うように本棚が並ぶ。

祖父は本好きで、
聞いたことがないようなタイトルの文庫本ばかりズラリと並んでいる。



氷月は痩せた体躯で、
瞳が二重で大きい。
小さな頃は度々女の子と間違われていた。茶色い髪の毛も地毛だ。面倒なので肩まで伸ばしている。

細く節が太い祖父の手が頭に浮かぶ。

ストーブの上に乗せたヤカンがシューッと音を立てた。

『………ん………』
ハッと顔を上げる。

女の子が目を覚ましたようだ。
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