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壊してほしい
第3章 染めたいよ
『ああ、大分良くなった。
これだけ出来たら上出来だよ』
『頑張ったもの!』ふんぞり返る雫石。
鼻息が荒い。
『ぷっ…………ははははは!!あっはははは』
『なっ、何よっ……………』
氷月は腹を抱えて笑っている。
『いや、面白くて………童話に出てくる勇者みたいだなぁ……………ぷぷっ』
『あ。
ケーキカッターが楯か剣みたいだし?』
雫石が自分を見下ろす。
『う………ん、はははっ…………
あー笑った。
ヤバい、こんな笑ったの久しぶりだな~』
『えいっ』
雫石がケーキカッターを振りかざす。
『どわ!!危ない!
結構切れるんだぞ、それ』
『切ってやるー』
ヤバい、楽しい。
氷月は楽しくて仕方なかった。
(俺、もしかして寂しかったわけ?)
と自問するくらい。
日に日にさらけ出してくる、
雫石の内面。
こんな風に幼稚な部分があったり、
真剣な部分があったりと見ていて楽しくて堪らない。
(やば……………
歯止めきかなくなりそう)
氷月はカッターナイフを取り上げ、
雫石を抱きしめた。
これだけ出来たら上出来だよ』
『頑張ったもの!』ふんぞり返る雫石。
鼻息が荒い。
『ぷっ…………ははははは!!あっはははは』
『なっ、何よっ……………』
氷月は腹を抱えて笑っている。
『いや、面白くて………童話に出てくる勇者みたいだなぁ……………ぷぷっ』
『あ。
ケーキカッターが楯か剣みたいだし?』
雫石が自分を見下ろす。
『う………ん、はははっ…………
あー笑った。
ヤバい、こんな笑ったの久しぶりだな~』
『えいっ』
雫石がケーキカッターを振りかざす。
『どわ!!危ない!
結構切れるんだぞ、それ』
『切ってやるー』
ヤバい、楽しい。
氷月は楽しくて仕方なかった。
(俺、もしかして寂しかったわけ?)
と自問するくらい。
日に日にさらけ出してくる、
雫石の内面。
こんな風に幼稚な部分があったり、
真剣な部分があったりと見ていて楽しくて堪らない。
(やば……………
歯止めきかなくなりそう)
氷月はカッターナイフを取り上げ、
雫石を抱きしめた。