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蜘蛛の巣
第6章 砕かれた心<オモイ>
「……っ!」
華は激しく首を横に振った
"分からない……!"
壮真の真意が。
あの告白の意味が。
'辛いなら、助けてあげたいから'
それなら今こそ傍にいて欲しい
華は混乱の中で首を強く振り続けた
「そうには見えないけどね」
否定する華に対し和樹はただ笑うだけ。
「大方壮真さんに何か言われて、それで好きになっちゃったー、とかでしょ」
明らかに図星だと分かるくらいに華の目が大きく見開かれる
「でも」
「えっ?」
油断した隙に体を壁の方へくるりと反転させられる
「身体の関係から始まってそんなすぐ恋愛感情持っちゃうなんて」
ズズッと華のナカに和樹のモノが入ってきた
「ああっ!」
突然の重みに身体が壁に押し付けられる
「こうやって抱いたら僕のことも好きになっちゃったりしてね」
「あっあっ……」
和樹が前後に腰を揺らし出し、華が否定しようと開いた口からはまともな言葉が出せなくなっていた