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蜘蛛の巣
第6章 砕かれた心<オモイ>



「あっ、そこはダメ……っ」



和樹の手が脚の間に入り込んできた

女の大切な部分を守るため華は再びの抵抗を始める



「そこは? じゃあここはいいの?」



和樹は一旦離した唇を再び胸の頂きに当て、強く吸い上げた



「ふぁあ!」



華の背中が仰け反ると同時に脚が僅かに開く

その一瞬に和樹の指が秘部まで到達した



「あぁっ!」

「そうじゃないよね。だってもうこんなに濡らして……ここもしてほしいんでしょ?」



シャワーの音に混じって別の水音が二人の耳に届く

男を誘う、淫らな水音ーーー



"私…恥ずかしい……!"



自分がひどく淫乱な女に思え、華はさらに涙を溢れさせた



「ヒクッ…う……そう、ま…さ……」



無意識の内に壮真の名を呼ぶ

嗚咽に混じって聞こえたその名前に和樹はぴたりと動きを止めた



「ふぅん……この状況でその名前が出るんだ」



華自身、自分の発した言葉に驚いて口を覆う



「ねぇ、華ちゃんてさ」



和樹はより一層意地の悪い笑顔を華に近付けた



「壮真さんのこと、好きなの?」


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