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蜘蛛の巣
第11章 変わらぬ心、変わりゆく身体
"どうやってそんな風に見ろって言うの……!"
そりゃあ昔より逞しくなった
時々それに気が付くこともあった
でもーーー
「認めたくないよ……!」
いつも自分の後を追って走ってくる、小さな可愛い兄弟
大好きな、私の従兄弟
「無理だよ……ハナが女らしくなったみたいに、ボクたちだって変わったんだよ」
「ハナは酷いね……こんなにハナが好きなのに、ハナが他の男に抱かれるのを黙って見てろっていうの?」
茅斗が華の掌に口づけし、綾斗が耳元で囁く
「今の華が好きだから…今のボクたちを見てよ……」
それだけで身体がびくりと反応する
"呑まれちゃだめ……"
甘い言葉に釣られちゃいけない
「好きって…そんな簡単に……」
「簡単? 簡単に言うわけないでしょ、こんなこと。だってボクたち、結婚するかもしれないんだよ?」
「…っ……」
そうだったーーー
茅斗の言葉にここにいる理由を思い出す
確かに彼らも、夫候補なのだ
「それに……じゃあハナはカズのことが好きなの?」
「え……」
華の目がゆっくりと見開かれる