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蜘蛛の巣
第11章 変わらぬ心、変わりゆく身体



「あっ、ダメ……!」

「カーヤに気を取られてるからだよ」



いつの間にか綾斗の手がシャツの裾を捲し上げ、ブラさえも既にずらして華の胸を揉んだ



「おっきくなって良かったね……最後に会った時、小さいの気にしてたじゃない」

「そんなっこと……ッ」



"あったの…かな……"



最後に会ったのは中学二年に上がる前

周りがどんどん女の子らしい体つきになっていくのに対し、初潮もまだだった華は少し色々気にし過ぎていたのかもしれない

まだ十一歳の男子二人に相談するくらいにーーー



"あの頃は何にも考えてなかったんだな……"



胸のことを恥ずかしげもなく口にする

私たちはそんな間柄で、まだ三人とも子供でーーー



「やっあ……」



今は、違う



「フフッ、ちょっと触っただけなのにもう硬くなってる」



双子に同時に乳首を責められながら、抵抗しきれない自分がいた

だって、"好き"であることに変わりないからーーー

それは小さな子供の感情だけれど、たとえどんなに大人になったとしても消せやしないからーーー


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