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蜘蛛の巣
第13章 鎖された場処



「……分家の…序列?」



聞いたことのないワードをおうむ返しに尋ねる華



「やっぱり…白河家の中で更に分かれてしまった君には知る由もない、か……君のお父さんは知っていると思うけどね」



壮真はどこから話すべきか少し考えるように唇を舐め、おもむろに語り出した



「どうして宗家、分家という呼び方なのかは知ってるね?」

「私たちのひいお祖父さんが自分の娘をそれぞれの家に嫁がせたからですよね? 早霧は息子に継がせて、他の五家を吸収する形で」

「そう。つまり俺たちの祖母は皆姉妹で、遥のお祖父さん…義理だけど……彼はその兄だったわけだ」



それと分家の序列というものと、何の関係が?



「実は早霧が乗っ取り…なんていうと口が悪いけれど、それを始める頃には各旧家の間に力の差が出来始めていた。五大、なんて言いながら実際的には完全な均衡は崩れていたんだよ」



これらの話を既に知っているであろう綾斗と茅斗も、一言も口を挟まず黙って壮真の言葉に耳を傾けている



「早霧はその力の強い順に長女、次女と娘を振り分けていった。そうして出来上がったのが“分家の序列”だ」

「……私たちの家に優劣が付けられているってことですか」



その言葉だけでも腹の立つ事実を壮真は頷いて肯定した



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