この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
蜘蛛の巣
第13章 鎖された場処



兄ーーーつまり最初に映った不安そうな少年は、宗家次期当主、あの暴慢な早霧遥ということになる

そしてこのビデオは、彼がまだ養子に出される以前のものということだ



「あ…これってもしかして……」



綾斗の口から小さく声が漏れる

何かに気が付いたのか



だが華がそれを聞くより先にカメラのアングルが変わった

どうも彼らがいるのは広いホールのような場所らしい

大勢の人の目が、照明の当たる舞台とそこに置かれたピアノに向けられている



カツン…



その視線を一身に注がれながら、一人の男子がライトの下に歩み出た

ベストに蝶ネクタイといった正装でピアノの前に腰掛ける

年の頃は遥と同じくらいか



今度は華にもそれが誰なのか分かった



「ピアノの発表会か何かなのかな……?」



少年の指先が鍵盤に添えられ、会場の空気が張り詰める







そして彼は深く息を吸いーーー


/476ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ