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蜘蛛の巣
第14章 想いの渡し方
それから二週間が経とうかという頃
談話室には七人の見目麗しい男たちが集まっていた
結利が咳払いをして話を切り出す
「今華は明後日のパーティーの衣装合わせに行ってるからしばらく戻って来ないと思う。この間にプレゼントの相談しようと思って呼んだんだ」
「相談ー? いやいや、こういうのは彼女の笑顔を想像して一人でじっくり考えるのがいいんじゃない」
「……煉が言うと変態の発言にしか聞こえないな。どうせロクなの選ばないだろ」
「失敬な」
と言いつつ煉はわざとらしく腕を組んで顔をしかめた
「ただ僕が普段あげる子は華チャンとタイプ違うからなぁ……ここは無難にバラの花束でも」
「どこが無難だ!」
「おじさんに花束貰っても嬉しくないと思うー」
「てゆーかジャマだよねー」
煉の案は即、結利と双子によって却下される
馬鹿馬鹿しい会話に要がため息をついて立ち上がった
「勝手にやっていろ。俺は降りるぞ」
「機嫌悪いね……何かあった?」
壮真が心配そうに尋ねても無言
訳を知っているのはこの中で綾斗と茅斗だけだった
「おやおや、いいのかい? そんなこと言って」
「何……?」