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蜘蛛の巣
第1章 出逢い

「ハア…」
壮真は表情を崩しため息をついた
「ま、どうせ今日はもうやれって言っても無理だろうね。今日の分は明日に……」
「ホント!? やったぁ!」
「ハナ様々だね!」
「ただし!」
歓喜の声を上げた双子を壮真は強い声で制する
「明日の分は明日の分で普通に課題出すよ?」
「……」
「さて」
壮真がいきなりこちらを振り向き、華は思わず体をびくりとさせた
「ずっと案内されてたなら少し疲れたんじゃない? お茶用意させるから良かったらそこ座って」
「えっ、あ…ありがとうございます!」
"良かった、私もお説教されるのかと思った!"
一同は暖炉の前の小さなテーブルを取り囲むように腰掛ける
壮真がなにやら携帯を操作すると、すぐに使用人が現れた
"すご…セレブも進化してるんだなぁ……"
「華ちゃんは紅茶でいいかな?」
「あ、はっはい!」
「ミルクとかは?」
「あっストレートでいいです!」
じゃあそれと、と言ってから壮真は微妙な顔をして双子を見た
「二人は牛乳かな?」
「うん、ホットミルクー!」
「ボクもー!」

