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蜘蛛の巣
第15章 分かたれて。



「ンンッ…」



与えられる刺激に小さく声が漏れる

それと同時に華の目から一筋、涙が伝った



「……欲しくなっちゃった?」

「……っ!」



問われて焦る華

すぐに口を離し、激しく首を横に振った



「悲しいなぁ……どうしてそんな嘘つくの」

「嘘…じゃ、ない……」



誤魔化そうとしても、彼には通用しない



「別に恥ずかしいことじゃないんだよ。生き物なんだから。ハナがいやらしいわけじゃないんだよ」



全てを見透かされ、華は余計に涙を溢れさせた



「……」



そんな彼女に茅斗は口を閉ざす



「……」



何も言われなくなるとそれはそれでどうしていいのかわからず、華もただ黙って愛撫を再開した



チュ…クチュ…



華の唾液と溢れる液で滑りを増してゆく陰幹

それは物想う茅斗に容赦ない快感を与えーーー



「…ンッ……アア…」



彼の艶かしく熱い息は女を昂らせる


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