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第18章 無意味な邂逅

そろそろ行かなければならないことを思い出したのか、要はようやく踵を返した



「あの」



その背中を呼び止められ仕方なく足を止める



「不審者だと思われても困るから言っとく。

私は木下真里枝。一応……華の同級生だよ」

「……そうか」





“一応”とはどういう意味なのか

それならなぜ直接話し掛けないのか



そんな疑問は無関心な要にはどうでもいいらしく、何も言わないままその場を去ってしまった