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蜘蛛の巣
第22章 理由
大胆に腰に絡んできた両脚に男は顔をしかめる
「しがみつくな……このまま中に出されたいか?」
一旦動きを止めようとしても、女の腰が勝手に動いて止まらない
「あーあ……抵抗する気ゼロか…その辺の女みたいになりやがって……」
つまらなそうな低い呟きに、ようやく華の理性が戻ってきた
「ち がう…私は……」
否定の言葉が続かない
「……お前を側に置いた理由、三つ目」
今思いついた、とでも言うように遥は顔を輝かせて華を覗き込んだ
最も恐ろしいと感じさせる、あの無邪気な眸で告げる
「お前がどこまで俺に……この一族に身を捧げられるか、見極めてやる」