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蜘蛛の巣
第2章 伸ばされたショクシ
"メスの匂いって何! 人を動物扱いしないでよ!"
「お前、処女だな」
だったらなんだというのだろう
思いとどまってくれるのだろうか
「そうですけど。やめてくれるんですか?」
恐怖を感じた時、人は大人しくなるタイプと強気になってしまうタイプがいる
この場合には残念なことに、華は後者だった
「いい加減にしろよ……」
遥の顔から笑いが消え、瞳に苛立ちが表れる
「新入りだからと思って大目に見てれば……誰がお前なんかの為にやめるっていうんだ」
そう言うと華の乳首を先程よりも強く捻った
「ああぁ!」
鋭い痛みから華の目の端に涙が浮かぶ
'ボク、殴られたことある'
昨日の綾斗の言葉が思い出されたが、もう後の祭りだ
「ごめん…な……さいっ」
痛みに耐えきれず華の口から勝手に謝罪の言葉が漏れた
「ふん」
彼女のその態度に気を良くしたのか、遥は責めるのをやめて再び口の端に笑みを浮かべる
「まぁそう怖がるなよ……俺はただ金も男も何も知らない女がどんな反応するか見たいだけなんだから」
"だからそれが嫌なのに……!"