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蜘蛛の巣
第2章 伸ばされたショクシ
バシッ!
頬に受けた鮮烈な一撃に一瞬華が動きを止める
その隙に遥は素早くモノを引き抜いた
「五月蝿いんだよお前はよ……」
予想外過ぎたとはいえ自分が始めたことなのに遥は華に対して怒りを向けた
「抱く気が失せた。帰れ」
吐き捨てるように言ってから、華の脚の間に目をやる
そこは彼女の血と愛液でぐっしょりと濡れていた
「チッ……今日は別の部屋で寝るか」
そう呟くとそのまま華には目もくれず自分の部屋を出ていった
一体なんだったんだろうかーーー
華は茫然としたまま回らない頭で考える
たった一度会っただけの男に責められ逝かされ、その上初めてを奪われた
そうかと思えば激しい抵抗に殴られその痛みだけ残して置いていかれーーー
「なんなの……」
小さく言葉を吐き出し徐々に増してくる頬と秘部の痛みに何をされたのか完全に理解する
「なんだっていうの!」
何の権利があって私にこんなことをした
早霧遥様だから?
そんなの関係ない
それを当然だというのなら人として彼はどこかおかしい
「……っ」
華は泣いた
だってもう戻ってこない
何を言ったところで、僅か小一時間前の純粋だった自分はーーー
奪われたものはーーー