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蜘蛛の巣
第3章 救い、あるいは–––



彼女がただ一度果てればそれで十分

自分はそれを導くだけなのだからーーー



「一緒にイかなきゃ…ね……っ」

「あっ…ああぁ!」



ベッドがギシギシと軋む

二人の間から厭らしい音と匂いが溢れ出す

それに合わせて壮真の指の動きも激しくなった



「アァッ……もう…イッ…ク……あぁぁぁあっ!」

「……クッ」



華の身体が仰け反り、ナカがキツく締まる

それに合わせて壮真も自分の欲を吐き出した



そのまま少しの間二人の動きは止まりーーー



「はぁっ……」



大きな吐息と共に華の身体から力が抜けた



「フッ…」



やっと緩んだ華のナカから自身を引き抜き、彼女の額に浮かんだ汗の玉を拭う



「私……」

「大丈夫だったでしょう?」



気持ちよさに我を忘れた恥ずかしさに華は目を逸らして頷いた



男性と交わる恐怖を払拭するーーー

本来の目的を自ら大きく逸脱してしまったような気がする



「そんな顔しないで」



壮真は優しく華の頭を撫でた



「壮真さんこそ……」



"そんな顔しないでほしい……"



勘違いしてしまうから

そんなに優しくされたらーーー


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