この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ホントの唄(仮題)
第8章 誠実な(?)、情事
「オジサンは――どうして、一人なの」
「ん――?」
「結婚とか、考えなかった?」
「どうかな。その内、するんだろう――くらいには思ってたんだろ。が、結局は――知っての通りだ」
「いい女(ひと)が、いなかった?」
「さあ――というか、単にモテなかった――って、ことだろ」
「それは――嘘だね」
「なんで?」
訊き返し顔を向ける、と――
「だって――」
真は言いながら、スッと身を寄せ――「ちゅっ」と音を慣らし、軽くキス。
「そうでないのなら、私を――こんな気持ちに、させてない」