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ホントの唄(仮題)
第14章 エピローグ
――パチ。
項垂れていた真は、その音を耳に。
――パチ、パチ、パチ。
小さくても確実に拡がりを見せる変化に、遅れて気がついた彼女は、ようやくゆっくりと顔を上げた。
そうして――
――――――――――――!?
やがて大きなうねりと化した、拍手と歓声の渦を目の前に――する。
自分の成し遂げていたことを、目の当たりにしてゆく。
そして、それを自ら実感するように――。
ファンからの賛美――その全てを胸に抱くように、彼女は両手を広げ――
『みんなー! 本当に、ありがとぉー!!』
俺の好きな――――真らしい笑顔が、大きく弾けていった。