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ホントの唄(仮題)
第14章 エピローグ

    ※    ※


 俺はあの真との日々を、変に引き摺ってしまう自分を哀れと感じていたのかもしれない。

 でも、今は――少しだけ、違っている。

 例えば、ある日の休日。

 たまの休みに相変わらず独り身の俺は、昼近くまで爆睡。そんな時だ――。


 ピンポーン!


 突如、部屋に鳴り響いたのはインターホンの音色。


 ああ、どうせ、なんか勧誘の類だろ……?


 と、思い俺はそれを黙殺しようとする。しかし――


 ダン、ダン、ダン!


 容赦なく叩かれゆく、アパートの戸口。


「ああ、うっせーな……」


 仕方なくベッドから起き出す、髭面の俺は――


「はーい……」


 心底面倒そうに開けていた、そのドアの向こうに何を見るのか。

 例えば、それが――


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