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第9章 運命のふたり【パズルⅡ・運命の恋人】

勝手知ったるサトシさんの部屋で寛ぎながら、本棚を何気なく見ると、優美ちゃんの新刊、『Two of destiny』の2巻を見つけ、手に取る。

9月の新刊で、発売されたばっかりだった。

パラパラ読み始めると、序盤は本当に僕たちの日常まんまな感じの、お互いの家を行き来して、肌のお手入れしたり、2人で料理作って食べたりのゆるゆるゲイライフ。
何が運命の2人だよ、とちょっとイラッとしたら、中盤からイキナリ物語が展開する。

イギリス人のヴィンセント(僕？)が交通事故にあい、運ばれた病院で手術は一応成功したものの、日常生活には支障はないが、モデルとしては長時間の歩行や立ち仕事は厳しいかも、という事態に陥る。

しかも過労が原因と思われる腎疾患が見つかり、片方の腎臓はほぼ機能していない、もう片方にもすごく負荷がかかっている状態だった。