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another storys
第10章 Ma petite chérie.【Cross roads】
本当はさして行きたいワケじゃなかったけど、
「ちょっとトイレ行ってもいい?」
と言って、俺はトイレに行く。
美佳ちゃんは別に行きたくなかったみたいで、案の定、
「じゃ、私この辺で待ってるね」
と言った。別れたのは1階。アクセサリー、婦人靴、婦人装飾品のフロア。
少しして帰ってきたら、やっぱりアクセサリーを見てた。
しかも売場は 『avenir(アヴニール)』俺の勤める会社のブランドだ。
ちなみに、『avenir』ってのは、フランス語で『未来』って意味。フランス語は、大学時代、第二外国語として少し齧った程度だから、あんまり詳しくはないんだけど。
単語程度ならわかる。まさか社会人になってこんなとこで役立つとは思いもしなかったけど。
「なんか、いいのあった?」
緊張しながら、出来るだけ自然に声を掛ける。
美佳ちゃんがパッと顔を振り上げた。
「ちょっとトイレ行ってもいい?」
と言って、俺はトイレに行く。
美佳ちゃんは別に行きたくなかったみたいで、案の定、
「じゃ、私この辺で待ってるね」
と言った。別れたのは1階。アクセサリー、婦人靴、婦人装飾品のフロア。
少しして帰ってきたら、やっぱりアクセサリーを見てた。
しかも売場は 『avenir(アヴニール)』俺の勤める会社のブランドだ。
ちなみに、『avenir』ってのは、フランス語で『未来』って意味。フランス語は、大学時代、第二外国語として少し齧った程度だから、あんまり詳しくはないんだけど。
単語程度ならわかる。まさか社会人になってこんなとこで役立つとは思いもしなかったけど。
「なんか、いいのあった?」
緊張しながら、出来るだけ自然に声を掛ける。
美佳ちゃんがパッと顔を振り上げた。