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another storys
第2章 その後のふたり【パズルⅡ・運命の恋人】
サトシさんと付き合い出してから、数ヶ月が過ぎた。

僕が、会社でカミングアウトはしていないと言うと、サトシさんもその辺は心得ていて、僕とのことは周囲には、秘密にしてくれてる。

吉木さん以下、僕のことを知ってる人も店には来るし、知ってる人が居ない時でも、店のコを経由したりとか、店のコがプライベートで付き合ってる友達が僕の知人とも友達だったりする可能性もあって、本当にどこから話が漏れるかわからないから。

緘口令なんてイミない。他人のプライベートってもんは、ココだけの話、という接頭語をつけて、どこまでも拡がっていくのが世の常だ。

サトシさんは、自分はキャラ的に、隠していくのはムリだ、と思ったから、比較的容認されやすい職業を選んだ、と言った。
確かに、メイクアップアーチストとか、美容関連の人って、ノンケでも喋り方がおネェっぽかったり、ガチでゲイだったり、おネェだったり、いろんな人がいるイメージ。実際腕さえあればさほど敬遠されることもないらしい。
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