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another storys
第13章 Lesson ー笑顔の魔法ー【パズルⅡ】
黙り込んだ私に、長野さんが続ける。
「君は悪くない。強いと思う。だけど、周りも同じように強いわけじゃない。それにね、強い人って、鈍感でもあるんだよ。」
鈍感…といわれるとなんか…とちょっとムッとした私に長野さんは
「何に鈍感かわかる?それはね、自分の痛み。」
自分の痛み…?
「自分が傷ついて、血を流しても気づかない。だから平気で立っていられる。だけど、痛みってのは自分を護るシグナルだから。痛みに気付かないってのは実は危険なことでもある。例えば井上さん、何かあった時、こんなことで傷付くほど自分はヤワじゃない。って思ったこと、ない?」
何度もあった。
「転んで怪我して血が出たら手当する。血がだらだら流れてるのに放置してる人はあんまりいない。それは傷の具合が目に見えるから。でも心の傷は目に見えないから、無視しようとすれば無視できる。見て見ぬふりをしてるだけで、実は心は傷ついてるかもしれない。」
「君は悪くない。強いと思う。だけど、周りも同じように強いわけじゃない。それにね、強い人って、鈍感でもあるんだよ。」
鈍感…といわれるとなんか…とちょっとムッとした私に長野さんは
「何に鈍感かわかる?それはね、自分の痛み。」
自分の痛み…?
「自分が傷ついて、血を流しても気づかない。だから平気で立っていられる。だけど、痛みってのは自分を護るシグナルだから。痛みに気付かないってのは実は危険なことでもある。例えば井上さん、何かあった時、こんなことで傷付くほど自分はヤワじゃない。って思ったこと、ない?」
何度もあった。
「転んで怪我して血が出たら手当する。血がだらだら流れてるのに放置してる人はあんまりいない。それは傷の具合が目に見えるから。でも心の傷は目に見えないから、無視しようとすれば無視できる。見て見ぬふりをしてるだけで、実は心は傷ついてるかもしれない。」